こんにちは!
さて、前回は「ハードフォーク」と
ビットコイン価格について書きました。
今回は、Segwit2Xによる分裂騒動までの
一連の騒動をまとめます!
その過程で重要となる事柄には、
ざっくりな解説をしております <(_ _)>
それではどうぞ!
「ビットコイン分裂騒動」とは?
そもそもの原因は何なのか?
まず、話の前提となる、
「分裂騒動」についてです。
念のためですが、前回
「フォーク」は「分裂」ではない。
こういったお話をしたのですが、
一般的には「分裂」で通っているので
便宜上「分裂」としておきますね・・
まず、この問題には「ビットコイン」の
技術的な問題が関わっています。
その問題とは・・・・、
「ビットコインの送金速度が遅い!!!」
この一言に、この問題の根源が詰まっています。
「少しくらいなら仕方ないんじゃ・・」
残念ながら、遅すぎて実用性とは程遠い。
これが従来までの現実でした。
(「スケーラビリティ問題」などと言われます)
そこで、一部の技術者やマイナーが
「よしアップデートしよう!」と考えました。
ここで問題発生です。
「・・どうやってアップデートしよう」
色々と考えた結果、
2つの案が最終候補として残りました。
①【ハードフォーク案】
(User Activated Hard Fork = UAHF)
「処理が遅い原因は、記録をしまう箱(ブロック)が
小さいからだよ!! よし、箱(ブロック)を大きくしよう!」
②【ソフトフォーク案】
(User Activated Soft Fork = UASF)
「いやいや、箱(ブロック)の大きさを変えるのは大変だよ。
今の大きさでいいから、記録を圧縮して箱(ブロック)に入れよう!」
ここでの重要な論点は1つです。
①「ハードフォーク案」を選択すると
ビットコインの従来のシステムが
大きく変ってしまうことです。
お菓子工場とかをイメージすれば
分かりやすいかもしれません。
例えば、ポテチの容量増大!
この場合、同じ設備で頑張れます。
しかし、ポテチの容器を紙箱に変えよう!
この場合、設備を一新しないといけません。
=違うものを作るには
設備そのものを取り換える必要があります。
「ビットコイン」にも同じことが言えるのです。
さて、①と②のどちらの案を採用するのか
この議論により引き起こったが、
2017年6~7月
「第一次ビットコイン分裂騒動」です。
この騒動によりビットコインは急落
&アルトコインも引きずられて下落。
※実は、5月にこの議論は決着がついていました。
「意見が分かれて大変なので、
箱(ブロック)を大きくして、記録も圧縮して小さくしよう!」
つまり、【ハードフォーク案】【ソフトフォーク案】
この両方を採用する折衷案が採択!
(よく「ニューヨーク協定(合意)」と言われます)
(更に、この折衷案を「Segwit2X」と言います)
このニューヨーク協定(合意)には、
日本の取引所 bitFlyer も署名していました。
それでも、やっぱり意見が割れちゃって
夏に再燃した結果が「第1次分裂騒動」です。
この騒動は色々ともめた結果、
ひとまず、②【ソフトフォーク案】で
対処することにしました。
「やっぱり箱(ブロック)の
大きさを変えるのは大変!」
そう結論づいたのです。
そして7月23日に無事実施!
しかし、
このタイミングで、別の事件が起きます。
2017年8月1日
「ビットコインキャッシュ爆誕」です。
「ビットコインキャッシュ」誕生で
分裂問題がややこしくなる
この騒動の中で、
「もう自分たちで勝手に新しいビットコイン作ります」
ということで誕生したのが「ビットコインキャッシュ」です。
そして、10月の「ビットコイン」の
上昇相場を作り出している要因です。
「ビットコインキャッシュ」が誕生した時に
「ビットコイン」を持ってる人に同じ量プレゼントします!
この無料プレゼントとともに
「ビットコインキャッシュ」は普及していきました。
さて、このタイミングで
「ビットコインキャッシュ」なるものが誕生したので、
「ビットコインが分裂した!」とイメージが付きました。
確かに分裂したのですが・・・
この「ビットコインキャッシュ」誕生は、
従来から問題にしていた事とはちょっと違います。
(元々あった問題から派生したとは言え、別問題です)
一旦 時系列をまとめますね!
2017年 5月「ニューヨーク協定(合意)」で「Segwit2X」案
2017年 6~7月 「第一次分裂騒動」
2017年 7月23日 ひとまず「ソフトフォーク案」で回避
※ 2017年 8月1日 「ビットコインキャッシュ」誕生
⇒ イレギュラー
※ 2017年 10月24日「ビットコインゴールド」誕生
⇒ イレギュラー
2017年 10月~11月 「第二次分裂騒動」勃発
やっぱり「ニューヨーク協定(合意)」で決まった
「Segwit2X」案を実施しよう!
※のイレギュラーが2回発生したので、
元々の問題が影を潜めてしまいました・・・。
何度も分裂しているせいで
「分裂バブル」なんて言われちゃう位です。
先ほどの「ビットコインキャッシュ」
それプラス「ビットコインゴールド」なるものが
「ビットコインを持ってる人に無料プレゼント」
この2回の無料配布を経てしまい、
超重要な「Segwit2X」案を実装するか問題、
「第二次分裂騒動」がまた新しいコインが貰える!
そんなイベントになってしまいました。。。
それって、何が問題なんですか??
「別に儲かればいいっしょ!」
まあ確かにそうなんですがね。
「Segwit2X」案の問題等が
あまりにも認知されていない様で
直前になって市場が乱高下しそうで、
どうなんでしょうか。。。。という感じです。
「Segwit2X」の実装は
いったい何が問題なのか?
よく「リプレイプロテクション」がーー!
「マイナー」の支持がーー!
確かに、このような技術的な問題や
ビットコインのコミュニティ内の問題は重要です。
しかし、私が本当に問題だと思っていることは、
次の2つです。
① 「ビットコイン」 に関わる人々の意見対立
⇒ 仮想通貨内での「ビットコイン」の立場が揺れる
② 仮に「Segwit2X」が実装されると、「ビットコイン」は分裂。
「Segwit2Xを実装したビットコイン」に資金が流れると、
元祖「ビットコイン」の価格は下落する。
現在のアルトコインは大半が 元祖「ビットコイン」建て。
⇒ アルトコイン市場が完全に巻き添えで乱高下。
「ビットコインキャッシュ」の時と違い、
今回の「分裂」は、どっちが本物かを問う戦争です。
「ビットコイン」は一子相伝、
2つの「ビットコイン」が本家を名乗る事は許されません。
「元祖」か「Segwit2X」か、
本家の「ビットコイン」に
はなれるのはどちらか一方です。
つまり、本家となるほうに資金が流入します。
もし、「Segwit2X」が本家になれば
「元祖」ビットコインは恐らく大暴落します。
その混乱が引き起こす、アルトコイン市場は・・
う~ん、この不確実性に富んだ11月相場を
どう乗り越えていこうか・・。
そして、やっと本題です!
私自身が「Segwit2X」による分裂騒動で
投資家投機家としてどう行動するのか
私自身が考えるベスト戦略を考えます!
・・・・・・・・・・。
長くなったので、次回に回します(-"-)
それでは!