あーーーついにやってしまいましたね。Coincheckさん。
2017年1月26日(金)、コインチェックから約5億2000万XEM(ゼム) が不正アクセスにより外部に流出しました。
という事で、今回はこの騒動とネム(NEM)に与える影響を考えてみたいと思います"(-""-)"
注意:このブログではネム(NEM)と その通貨単位ゼム(XEM)を区別せずに使用しています。ネム(NEM)というパブリックチェーン(プロジェクト)に存在する通貨単位は、厳密にはゼム(XEM)です。なので1ゼム(XEM)と数えるのが正しいです。
【仮想通貨史に新たな1ページ】コインチェックでハッキング被害
コインチェック(Coincheck)は、国内でも有数の取引所です。最近では出川哲朗さんが出演するTVCMを見て仮想通貨を始めた人も多いかと思います。
そのコインチェック(Coincheck)から日本円にして約500億円超のネム(NEM)が不正流出しました。まずは、その原因などをざっとを見てから、ネム(NEM)自体への影響を考えてみたいと思います!
私は、コインチェック(Coincheck)が金融庁の認可がいつまでも下りないので、資産を他の取引所とかウォレットへ移動させていたので生きています。
マルチシグ未設定で常時ホットウォレットで保管
マルチシグとウォレットが分からない人のためにざっと説明します!(超簡単に書いています)
ポイント①
マルチシグ (複数署名) ~ 仮想通貨の財布(ウォレット)とかがあります。その財布(ウォレット)から仮想通貨を使う時、複数のアカウントから署名 (OKサインを出す) しないと送金ができない仕組みです。署名に必要なアカウントがすべてハッキングされないと不正送金されないから結構安心!
ポイント②
ホットウォレット ~ 常時ネットに繋がっている仮想通貨を保管する財布みたいなもの。逆にネットに繋がっていない財布(ウォレット)はコールドウォレットといいます!
今回問題になっているセキュリティ対策はこの2つ!簡単に言えば、この超重要なセキュリティ対策をコインチェック(Coincheck)さんがしていなかったという事です。
まずはマルチシグ。こちらはネム(NEM)財団が推進しているセキュリティ対策です。推進というか「絶対にしてくださいね!」というレベルのもの。噂では、ネム(NEM)を扱っている取引所でネム(NEM)のマルチシグをしていないのがコインチェック(Coincheck)だけだったという噂もあります。NEM財団会長ロンさんもこんな話をしています。
「Also, we would advise all exchanges to make use of our multi-signature smart contract which is among the best in the landscape. Coincheck didn't use them」⇒ 「マルチシグを設定してくれと言っていたのに彼らはしなかった。(要約)」
(出典「cryptonews」https://cryptonews.com/news/coincheck-hacked-more-than-500-million-xem-stolen-1093.htm)
更に、常時ホットウォレット(ネットに接続された財布)で、仮想通貨を保管していたようです。これは、24時間外部からの攻撃のリスクを被るという事を意味しています。ちなみに、同じ大手の取引所 ビットフライヤー(bitflyer) さんは ホットウォレットで保管しているのは全体の2割です。残りの8割は コールドウォレット。コールドウォレットだと直ぐに取引が出来ないなどのデメリットがあります。しかし、それにしてもホットウォレットで管理し続ける事はかなりリスキーです。
こうしたセキュリティ対策の漏れを狙った犯行では?と推測されています。都会のど真ん中ので部屋の鍵をせずに札束を部屋に置いておくレベルのセキュリティの低さです 涙。
ネム(NEM)の今後は?市場・価格への影響は?
NEM財団が盗まれたネム(NEM)にタグをつけて追跡可能にするプログラムを開発中。2日以内には完成するとのことで、このタグが付いたウォレットからネム(NEM)が各取引所に持ち込まれた際に取引が差し止めになるように呼びかけているようです。コミュニティの強さが現れてきていますね。 ⇒ 結局は犯人にダークウェブ上でネム(NEM)を売りさばかれてしまいました。
今回の不正流出でネム(NEM)のセキュリティの脆弱性が一瞬だけ問題視されましたが、すでにネム(NEM)に問題があったわけではないことが判明しています。つまりネム(NEM)自体の価値が壊れているわけではないので、今後の成長見込みは変わりません。ただし、少し停滞する期間が長くなるかも。
ネム(NEM)の入出金が停止した瞬間にちょっとだけ上げて、ハッキングの噂が入り急落しました。約30円位?の下げ。しかしネム(NEM)自体に問題がなかったことが発覚すると、90円台に回復していきました。
次にこないだの暴落と比較してみましょう!
1時足をかなり縮小して10日分を表示しています。左端の緑色の60円を下回ったのが前回の暴落。今回のハッキング被害で下がったのは右端のストーンと赤いところ(10:00~12:00 ← 10日を縮小しているので昨日朝10時から本日正午12時なので注意)。
おや・・・?前回より下がってない。実はあまり下がっていないみたい。仮想通貨市場は「ネム(NEM)自体に問題があったわけではない」という判断が含まれたのかと思います。
市場の動きからわかる通り、ネム(NEM)自体の価値が壊れたわけではないのが分かります。ただし、今回の件は仮想通貨市場全体の問題として、発展するかと思います。ネム(NEM)は無事だけど、仮想通貨市場全体でダメージを被るので、結果的にネム(NEM)も下がるというイメージです。
これから仮想通貨市場が暗黒期に突入する可能性も考慮しなければいけません。しかし、私のスタンスはネム(NEM)は長期保有で、この事件を見ても変わりません。これから長い停滞期に入る可能性も十分にあります。それでも長期保有です。ただし、この事件により、バブル崩壊となるという見方は間違っているかと。その理由も都度まとめていきます。
また、このブログではネム(NEM)を買うならザイフ(Zaif)という事を言っていたので、被害にあわれた方は少ないことを祈っています。
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最後に
改めて、保有する仮想通貨の保管方法・リスク対策をしなければなりません。
注意ポイント
ずーっと言っている事ですが、許容できないリスクを負うのはやめましょう。余剰資金でやる。リスクは最小限にする、そしてリスク分散する。改めて個人で出来る事をやりましょう。
私の友人がコインチェックに預けてあった資産がパーになりそうで心苦しい限りですが、これも考慮に入れるべきリスクです。その友人は取引所とウォレットに分散保管しているので生きています。
どうか、解決に向けて事が進むことを祈る限りです・・・。
追記:よかった!
⇒ 【5億ネム(NEM)の保証が決定!】自己資本からの捻出か
今日は以上!
それでは!