投資界のレジェンド・ウォーレンバフェットですが、彼は「仮想通貨は投資の対象ではない」というスタンスを取り続けています。その理由を紐解いていきます。
バフェットが仮想通貨投資を否定する理由
伝説の投資家「ウォーレンバフェット」
彼は投資家ならだれでも知っているレベルで有名人です。そんなバフェットさんですが、一貫して「仮想通貨は投資対象ではない」と言っています。その理由を彼の投資手法と投資理念に照らし合わせて考えてみたいと思います。
仮想通貨がバフェットの投資方法には合わない
それでは具体的に、バフェットの投資方法の特徴を見ていき、その投資方法が仮想通貨には合わない原因を見ていきます。ちなみにバフェットは「仮想通貨は投機でギャンブル」といったような批判的な見方をしています。
財務諸表が存在しない仮想通貨
バフェットの投資方法は「バリュー投資」と言われます。
バリュー投資は、株価が割安のものを買って価格の上昇を期待する投資手法です。株価が割安かなのかは財務諸表から企業の財務状況を分析して判断します。
この投資手法がバフェットを世界一の投資家へと導いた要因の一つでしょう。しかし、仮想通貨にはこの投資手法がそのまま適用できないのです。仮想通貨には財務諸表が存在しないため、どれ位価格が割安なのかを客観的に判断できないわけです。
仮想通貨には適正価格が存在しない
仮想通貨投資をしている人ならば分かるかと思いますが「仮想通貨に適正価格は存在しません」。存在しないというと語弊がありますが、適正価格が分からないのです。
ポイント
「財務諸表が存在しない」ならば仮想通貨が割安なのかを判断できれば、バリュー投資っぽいことが出来ます。しかし、財務諸表が存在しないだけではなく「適正価格も不明」と来ています。これでは、一般に言うバリュー投資が出来ません。つまり、バフェットが得意とする投資手法が使えないどころか、売買判断ができる材料がない仮想通貨への投資はありえません。
業績や成長性が分からない仮想通貨
仮想通貨には「財務諸表が存在しない」「適正価格は存在しない」と言ってきましたが、仮想通貨はそもそも利益を生み出しているものなのでしょうか?
はてな
株式の場合は、企業の業績や成長性が株価に反映されていきます。仮想通貨の場合は価格を決定する理由は何でしょうか?利益生み出していないのに価格が何で上がっているんでしょうか?
仮想通貨の場合、実用化に伴って需要が伸びる以外に価格が上がる理由を説明できません。自ら価値を生み出していないのに、価格が付いている時点で本来ならば投資の対象にはならないのです。
はてな
それでは成長性はどうでしょうか?仮想通貨は将来性があって普及するといいます。では仮想通貨が成長しているというのは何をもって判断できるのでしょうか?
これがまた困ったものなのですが、仮想通貨投資(投機)をしている人は「仮想通貨が将来的に普及する可能性」「開発が進んでいる」となんとなく分かったりするんですが、客観的な数字としてそれが分かるような資料がないのです。
財務諸表が存在しない以上、利益がどうとか、資本効率や開発費、そういった状況が全く不明です。
これでは株式投資のような手法が使えないのは言うまでもありません。
バフェットは資本利益率を結構気にします。理由は、手元にある資本でどれ位効率的に利益を生み出しているのかを判断できるからです。仮想通貨ではその判断もできません。
顧客のロイヤルティーが分からない
バフェットは「バリュー投資」で有名ではありますが、他のファンダメンタルズ的な要素を重視する場合もあります。
それが「顧客のロイヤルティー」です。
「顧客のロイヤルティー」というのは、その会社のその商品じゃないと買わない。というものです。例えば牛丼。吉〇屋じゃないと食わない。みたいなもの。この場合が、吉〇屋の牛丼は顧客のロイヤルティーが高いわけです。
財務情報から以外で、バフェットが重視するのが「顧客のロイヤルティーが高いか」です。ロイヤルティーが高い商品を持っている会社をバフェットは好みますが、仮想通貨でこれを判断するにはどうしたらいいでしょうか?
ポイント
あの仮想通貨じゃないといけないとか、一部で熱狂的な保有者がいますが、規模が小さすぎてハッキリとロイヤルティーが高いのかが分かりません。つまり、こうした面からも、バフェットが重視する要素で仮想通貨へ投資できるのかを判断できないのです。
バフェットが仮想通貨に投資しないのは当然
仮想通貨がバフェットの投資手法に合わないという事を説明してきました。当然バフェットは、自分の投資手法に従うので仮想通貨へ投資しないのは普通の結論です。


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バフェットが仮想通貨に投資しないから危ないは間違い
バフェットが投資しないなら仮想通貨投資はやめておこうと考えるのは早計です。
そもそも、バフェットが完ぺきな投資家というわけではありませんし、彼自身もそれを認めています。
ポイント
バフェットは「仮想通貨は投機」と揶揄していますが、投機的なマネーが沢山流れているのは事実です。しかし、同時に仮想通貨が今後の社会に普及する可能性があり、市場規模が拡大する可能性も忘れてはいけません。自分が投資をする上で何を重要視しているかで仮想通貨へ投資するかしないかは変わってくるかと思います。自分なりの判断で仮想通貨投資をしてみてくださいね!
というわけで今日は以上!
それでは!