木枯らしが吹き荒れずに迎えた12月。
冬将軍到来と思われたが、今年は暖冬、下落は収まった。
枝に残った木の葉を吹っ飛ばす木枯らしは、本当に来ないのか?
白い季節の風に吹かれ、寒い冬がやってくる (「木枯らしに抱かれて」より)。
40万円台でレンジ、ビットコイン(BTC)下落おさまった?
こちらはビットコインチャートです。
急激な下落が収まって、一度レンジ相場に突入したみたいですね。
さて、このレンジを見て「下落が収まった!上昇開始!」と見るのは早とちりです。
一部の投資家の間では、この髭がセリクラと解釈して、完全に大底を突いた的な話をしている人がいます。

しかし、この下落がどうして、その髭で終わったのか、これといった説明というか、なんというか・・。
この圧倒的な流れで、その程度の下落で打ち止め?イマイチ私には納得できていません。
とりあえず40万円割って、セリクラっぽいから下落が終って上昇や!という感じの人が多いのではないでしょうか?
それはガムシロップが滞留したアイスコーヒーのような甘さです。
1年間持ち合ったディセンディングトライアングルを下抜けた勢いで、この数週間で一気に30万円ちかく下落しました。
しかし、その下落の勢いが収まったのかと言われると不明です。というかまだじゃないのか?という感じです。
相場の世界のあるあるですが、めっちゃ悪いニュースが出てきて、その瞬間ってかなり下落したり、市場が反応します。
んで少し経つと「あ、意外とこれで下落は終わりかな?」と思うんです。しかし、それからしばらくしてからが本番です。まあ、これが下への圧力が強いんです。
物理で習う「慣性の法則」、これは相場の世界でも意外と通じるものがあります。暫くは尾を引くんです。
うかつに下落終わった!とかで食らいつくと、ちょっとの上昇で上げどまり、再度下落が始まってから焦って損失を被るなんて話はよくあります。
このような相場では落ち着くことです。本当に下落が収まったのか?
ちなみに私のイメージだと、このような感じで下落が収まると考えています。

少しずつ下落が収まるようなイメージが描けるような展開があって、そこからゆっくりと相場が育っていく感じ。
私は再度上昇トレンドが始まるのは、もう一段下の悲観が必要だと思っています。
そして、その下落により40万円を割っていく展開を待っています。
上昇相場が始まるニュースがない
セリクラやトレンド転換!という話が上がりますが、そのようなきっかけとなる目ぼしいニュースはありません。
たぶんETFが承認されたとか、トランプ大統領が仮想通貨推進するぜ!みたいなニュースが入れば別ですが、今のところ強烈な上昇トレンドへの転換になりそうなニュースはありません。
なので、圧倒的な下落相場の中にいる仮想通貨市場が転換するには少し弱い。
ニュースがないとなると、ファンダメンタルズに頼らず、バブルの遺産を清算して、しっかりと価格の下げを伴った調整と、一定以上の期間が必要です。
こうした理由から、私はまだ、その時ではないと考えています。
この調整期間を経ることで少しずつ上昇に転じる下地ができます。その後、少しづつ、後付けのように「今回の上げはあのニュースが理由だ!」と後ろからニュースがついてきます。
こうして、本当の意味で上昇トレンドへの転換が行われるのではないでしょうか?
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再度40万円を割る展開には注意が必要
現在の相場状況をみると、40万円~50万円くらいでレンジ相場と見えます。
この先の展開ですが、やはり下落トレンドの中にいるとみていいと考えています。
そして、予想される展開としては、私が以前に書いたこちらの記事を見ていただけると分かるんですが、過去のゴールドの相場と似た展開を辿りそう。
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よくビットコイン(BTC)ETFが承認されたら、金(ゴールド)相場みたいに上昇するぜ!と言われて持ち合いに出されます。
しかし、注目したいのは「金(ゴールド)のETFが承認される前のチャート」です。

上の方がゴールドのチャートです。
ディセンディングトライアングルが下抜けてから、ちゃんと下落の程度が弱まってから上昇しているのが分かるかと思います。
なので今回のビットコイン(BTC)も、そんなにカクンと上昇トレンド!という単純な動きにはならないはずです。
この話が出てくる記事はこちらです!↓
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また、12月は基本的には上げ相場が多かったのですが、過去9年で2回下落相場がありました。
年末にかけて完全に上昇トレンドが形成されると鵜呑みにするのはやめてください。
確かに12月は上昇トレンドになりやすい雰囲気があり、割合的にも多いです。しかし、100%ではありません。なのでその辺も注意が必要。
ローマは1日にしてならず。重要で本物のトレンドは1日や1週間では終わらない。
いまは市場全体が弱気という漠然とした雰囲気が漂っています。
うかつな取引はいかんです。
最も重要なのは、絶好の時が来るまで静かに座っていることだ。