皆さんはすでに体感しているはずです。
謎の「仮想通貨は順番に価格が高騰している!」という現象を。
この現象は「循環相場(循環物色)」と言います。特に上げ相場で見られる現象です。(細かく言うと金融相場※1と業績相場※2に位置します)
※1「金融相場」
簡単に言うと全体的に上げ相場。最近だとアベノミクスが始まった頃が当てはまります!
「大量の資金が流れて、どんな銘柄だろうといい影響を受ける!」って感じのラッキー相場です。「循環相場」はこの時に発生します。
”値段が上がっていないもの、安いものへ順番にお金が流れる!”。
※2「業績相場」
金融相場が終わってほとんど上がりきった段階で、業績がいい会社へ集中してお金が流れ始めます。
現在のアベノミクスはこの業績相場に位置していると言われています。
循環相場での理想的なポートフォリオとは?
循環相場では順番に価格が上昇します。
ならその波に乗れば余裕で億り人!と言いたいところですが、問題点があります。
問題点①
循環相場の始まりが分からない!
確かに順番に上がるんですが、どこから吹き上げるのかがイマイチわかりません。なので、最初の波に乗るにはどうすればいいのか?を考えなければなりません。
問題点②
どの位まで上がったら利確すべきか?
順番に波に乗るとなると、次の仮想通貨に資金を移すタイミングを計らないといけません。
つまり、うまく価格上昇の波に乗ってから、次の仮想通貨に移るためにどこで利確するのがいいのか?という話です。
この2つの問題点を解決すれば、短期売買で利益を得られる!という事になります。
一応ですが、その都度利確することになるので(利益20万円以上で)税金がかかります。なので取引履歴の記録や税金の計算は忘れずにしましょう!
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問題点①を解決するポートフォリオ
あくまで、確実に波に乗るだけなら、はじめだけは分散投資が正解かと思います。
チャートや何かのニュースを見越して、候補を複数用意して分散する。しかし!リターンをちゃんと考えると・・・?
例えば、3つの仮想通貨があって、順番に価格が2倍になるとします。(意外と仮想通貨市場では普通に引き起る現象です)
循環相場の開始時に、分散しておくか、集中投資するかを簡単に見てみましょう!
先に集中投資をしていた場合、見ていきましょう!
最高で元金が8倍になります。
最低で元金が2倍です。
最初に集中投資(一点張り)した銘柄が最初(1番目)に2倍になり、次に選んだ銘柄が2倍になり、最後に2倍で8倍です。(2×2×2=8倍)
しかし、最初に集中投資した銘柄が最後(3番目)に2倍になった場合、元手は2倍にしかなりません。
全てのパターンを考慮する(省略)と平均は約4倍になります。
ポイント
注目したいのは、最初に2倍になる銘柄を当てないと平均を超えない点です。
実はこれは、選択する仮想通貨が沢山増えても同じことが言えます。ほぼ完ぺきに波に乗る時のリターン倍率が高くなりすぎて、平均を押し上げます。しかし、平均を下回る確率は約33%です。
一方で、最初に分散していた場合です!
0.333×2倍=0.666
0.666×2倍=1.332
1.666×2倍=約3.333倍
平均というか必ず元本が3.333倍になります。
お!意外にも最初に集中投資をしている方が、循環相場の波に乗りやすい!?と言えそうです。
とここまでは普通の感じですが、実は単純に集中投資をするより平均リターン倍率を維持して、最低平均リターン倍率を高める方法があります。
リスク軽減の準集中投資!?
それは、3つのうち最初は2つに0.5づつベット、その後分散する方法です!(準集中投資)
詳細をがっつり省きますが、この方法だと唯一賭けていなかった銘柄が2倍になっても、その後に必ず元金が3倍となります。
つまり、一番リターン倍率が低い場合でも3倍が確保されます。
つまり?
この方法なら約33%で3倍になります。単純な集中投資をする場合と比べて最低ラインが引きあがります。
でも、それだと一番うまくいった場合の倍率って下がりませんか?と思うかもしれません。その通りです!最高で5倍です。
0.5×2倍=1(0.5×2倍=1)
1.0×2倍=2(0.5×2倍=1)
2.5×2倍=5(2.0×2倍=4)
( )内は2番目に上手く行くパターンです。ちなみに準集中投資の平均リターンは約4倍です。
おや?そうなんです。この準集中投資では、最低ラインを底上げして、平均リターンを維持できます。しかし、リターン倍率のマックスがその分だけ低下します。

ここで注目したいのは集中投資で最高の8倍を得られる確率が12%少々しかない事です。つまり、その低い確率を目指して「リターン倍率が2倍になってしまう33%のリスクを引き受ける事」を意味しています。
準集中投資なら、最高の5倍を得られる確率は33%、更に最低の3倍も33%、ちなみに4倍になる確率も33%です。
超ロングスパンならばどっちでもいいですが、1年や2年という限られた年月の中ではどちらかに偏る可能性を考えなければなりません。
そして「投資において、その1回で運よく最高のパフォーマンスを得られる、という事は引き起りません」。
悪い方へ偏るリスクは軽減するべきだと私は考えています。
そして、投資はこれ一回ではない事を忘れてはいけません。
ここで得たリターンは今後の投資源泉になります。となると、最初の方で低いリターンが続くだけで、かなり不利な状況が続いてしまいます。もちろん最終的には収束しますが、収束するためには人生が何回あっても足りません。
現実の世界に話を置き換えると、完全な集中投資よりもちょっとだけ狙いを定めて集中投資をする(準集中投資)方が賢い選択なのかもしれません。
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問題点②を解決する利確タイミング
簡単に言える事は1日で価格上昇率200%を超えた場合は、利確で間違いないという位です。
重要
これは感覚的な話ですが、短期間(1週間前後)で2~3倍位まで上昇したら次の銘柄に資金を移動させる。これが仮想通貨の循環相場に乗る際の目安のタイミングになるかと思います。
利確タイミング次第では、2倍~3倍となった後に、更に上昇するケースもたまーにあります。本当にたまーにあります。
しかし、一気に2~3倍になった場合、大体そこで落ち着きますので次に目を向けましょう。たまーに起きる事にしがみつかないよう気を付けましょう。
長期トレードならまだしも、短期売買を目的にして購入したのに利確せずにずーっと保有し続けるのはNGです。
上がったものは下がります。
このチャートを見て下落する事を脳裏に植え付けておきましょう。

2018年 遊び金で循環相場に乗ってみよう!とういわけで今日は循環相場でどのようなポートフォリオで波に乗るのかという事を考えてみました!
私も遊び金で循環相場に乗って見たいと思います!
恐らく2018年が循環相場が発生する最後の年?かも。何故なら、アベノミクス相場と同様に、仮想通貨市場も「金融相場から業績相場へ」と間もなく移行するでしょう。
よりポテンシャルを持った通貨のみが生き残る事を考えれば、どの通貨も順番で上がるなんてきっと後1年あるのかどうかって感じです(適当)・・。
なので、波に乗るなら2018年は絶好の機会です!と言いつつ、下落基調が続きますが、次の流れを気長に待ち伏せていましょう!