よくICOなどで聞かれる「ERC20トークン」という言葉がありますが、ERC20って・・?
実は「ERC20」はイーサリアムのスマートコントラクトを実用的にするために非常に重要なものなので、知らない人は知っておきましょう!
イーサリアムの「ERC20」とは?
「ERC20」~ イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上でトークンを発行する時のルールの一覧のこと。
英語では「Ethereum Request for Comments(イーサリアムによるコメントのリクエスト) : Token Standard #20」です。
「ERC=イーサリアムの議論をする場:テーマはトークンを発行する時のルール」なので、「イーサリアムについての議論が交わされて、その時にルールが決定された」というような感じです。
※ この議論が第20回か、20番目の議題(提案)だったのでERC20となっています。物語とかで#20となっていたら20話みたいなイメージと一緒。


ちなみに・・
- 「ERC223」は「ERC20」が抱えていた問題を解決するために誕生した規格
- 「ERC721」によりゲームが作れるようになりました
「ERC721」により、イーサリアム(ETH)を使ったゲーム開発が実現しています。

ERC20の具体的な規格内容
それでは、具体的に「ERC20」に基づいてイーサリアム上でトークンを発行する時のルールはどのようなものなでしょうか?
Following is an interface contract declaring the required functions and events to meet the ERC20 standard: (以下は、ERC20規格を満たすために必要な機能とイベント(処理方法)を明記したインタフェースの取り決めである)
// ----------------------------------------------------------------------------
// ERC Token Standard #20 Interface
// https://github.com/ethereum/EIPs/blob/master/EIPS/eip-20-token-standard.md
// ----------------------------------------------------------------------------
contract ERC20Interface {
function totalSupply() public constant returns (uint);
function balanceOf(address tokenOwner) public constant returns (uint balance);
function allowance(address tokenOwner, address spender) public constant returns (uint remaining);
function transfer(address to, uint tokens) public returns (bool success);
function approve(address spender, uint tokens) public returns (bool success);
function transferFrom(address from, address to, uint tokens) public returns (bool success);
event Transfer(address indexed from, address indexed to, uint tokens);
event Approval(address indexed tokenOwner, address indexed spender, uint tokens);
}


https://theethereum.wiki/w/index.php/ERC20_Token_Standard
詳しく見たい人は上のリンクで確認してね!
ポイント
「ERC20」の規格というは「新しくトークンを発行する時は上のような作りをしてくださいね」というプログラムの世界の話というわけです。
ERC20のおかげでイーサリアムの価値が上がった?
「ERC20」がここまで有名な理由は「イーサリアムのスマートコントラクトの普及につながったから」です。
ポイント
仮想通貨業界では「ERC20」が登場するまでは、新しく仮想通貨(トークン)を作る時の基準がありませんでした。

そんな中で「ERC20」が整ったおかげで
- 「ERC20」の規格で「イーサリアムのスマートコントラクトを利用したトークン」が作れる
- ICOがやりやすくなった
- イーサリアムのブロックチェーン上でICOトークンがたくさん発行されるようになった
などの流れが出てきて、イーサリアムがプラットフォーム型の通貨としての道のりを加速することになりました。
現在はイーサリアムのブロックチェーン上に無数のICOトークンやアプリが誕生しており、イーサリアムがDapps(ダップス)界では独り勝ちの状態になっています。
ERC20トークンの例
イーサリアムのブロックチェーン上に存在する「ERC20トークン」を簡単に見ていきましょう!
オーガ(REP)
Huobiトークン(取引所トークン)
バイナンストークン(BNB)
ゴーレム(GNT)
MobileGo
ALIS(アリス)
Decentraland(ディーセントラランド)
トロン(TRON)


イーサリアムのブロックチェーン上に存在するトークンが一覧になっている「イーサスキャン」というのもあるからか、そこでチェックしてね!(上のリンク)
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「ERC20」は現在も進化し続けている?
「ERC20」ですが、最近になりバグなどが見つかり騒ぎになりました。
イーサリアム上で発行したトークンが紛失してしまうバグ(バッチオーバーフロー)で、これまで時価総額300万ドル(3億3000万円)以上が消えてしまっています。
そこで「ERC20」を改良した「ERC223」なるものが誕生。
最近では「ERC721」「ERC948」という風に、規格の見直しと改善が行われています。
こうして現在までのイーサリアムの地位は揺るぎないものとなっています。
暗号通貨界のレジェンド:ビットコイン(BTC)
Dapps(ダップス)やプラットフォーム:イーサリアム(ETH)
現実の金融市場を開拓:リップル(XRP)
こんな感じで、仮想通貨の時価総額トップ3はそれぞれ得意としている分野とが違うので、イーサリアム(ETH)の地位を脅かす存在が居ないので独り勝ちになるのもしょうがない!
【おまけ】


はい。(何も思いつかなかった・・・)。というわけで今日は以上!
それでは!