皆さんは「分散型取引所」という名前を聞いたことがあるかもしれません。よく「分散型取引所」が普及すれば「大手の取引所」は終わる!みたいな話はちょくちょく聞いたり聞かなかったり。というわけでそんなお話!
分散型取引所(DEX)の台頭
「分散型取引所」って何!って人のために簡単にまとめま~す!
「分散型取引所 (Decenralized Exchange) 」~ 取引所の管理者が不在!個人個人で勝手に取引してください!という取引所です。取引所の管理者がいる大手の「ビットフライヤー(Bitflyer)」や「コインチェック(Coincheck)」とは正反対の取引所です!※英語の頭文字をとってDEXと略される
「分散型取引所」の特徴
① 管理者がいないので未来的!
② 何かあったら自分でどうにかしてね
分散型取引所は本当に大手取引所を駆逐するか
最近では分散型取引所が未来のあるべき姿のような話もチラホラ出てきています!さてそれは本当なのかをちょっとだけ考えてみたいと思います。
結論から言うと「正しくもあり、正しくもないと言えます」。
そもそも大手取引所から人々が離れていく理由は何でしょうか?
理由は簡単です。手数料をとりすぎているから。
中央集権的な取引所が手数料商売しているなんて気にくわない!みたいな感じ。もう一つタイムリーな理由もあります。
ハッキング被害の嵐で、大手の取引所の信用が揺らいでいる。
実は分散型取引所はハッキングのリスクが少ないです。
ハッキングされて丸ごと資産を持ってかれる可能性がかなり下がります。もちろん100%ではありませんが、取引所のハッキング被害が広がりこうした観点からも分散型取引所が良いと言われ始めています。
一方で分散型取引所は流動性が低すぎて(利用者が少なすぎて)、あまり機能していないという側面もあります。
さて「分散型取引所ってなんか良さそうじゃん、大手の取引所はオワコン」という話になりそうですが、実はそう簡単な話ではありません。
大手の取引所は既にもの凄ーく儲けています。先行者利益を超享受しています。その財源を次の投資に回すだろう事は言うまでもありません。
何が言いたいのかというと、大量のマネーを新サービスの開発なりに回して、一気に普及させるなんて他愛もない事かもしれません。
ポイント
「分散型取引所は分散型取引所で普及」して、「大手取引所は、新たな取引所のあり方やサービスを生み出す力があるので未知数」。まあどっちも生き残る!
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分散型取引所は本当に非中央集権なのか?
とりあえず、分散型取引所も大手取引所もどっちも生き残るでしょ!と思っているという話なのですが、私が気になっているのはちょっと違う点です。
「分散型取引所(DEX)」の中に中央集権的なやつが混じってない・・・?
「分散型取引所」って”非”中央集権じゃなかったの・・・?って私は思っていたんですが実は分散型取引所は中央集権的になり始めています。
分散型取引所の有名どころと言えば
・イーサデルタ
・0x(ゼロエックス)
などです。検索すれば沢山出てきますので興味があれば調べてみてください!
しかし、こうした分散型取引所に大手が参入してきています。最近だと「EOSfinex」という分散型取引所です。
ポイント
大手取引所のBitfinex(ビットフィネックス)がEOS(イーオス)という仮想通貨を用いた分散型取引所を設立しようとしています。まった!分散型取引所の後ろになんかいるじゃん!
他にもバイナンスやその他諸々の大手取引所が分散型取引所を設営しようと動き出しています。
そうなると「本当の意味での分散型取引所」が発展するというよりも「大手取引所が運営する分散型取引所が流行る」という流れになる可能性の方が高いです。
【大手取引所が後押し⇒分散型取引所誕生!非中央集権的!】これは本当に非中央集権なんでしょうか?
突然ですが「銀河英雄伝説」という小説・アニメをご存知ですか?
こちらに登場するヤンウェンリーというキャラクターが「民主制の下で選ばれた独裁者が独裁政治を始めたらそれは良いのか?」的な話をしていた時があります。うろ覚えです(汗
バックに中央集権がいる分散型取引所なんて非中央集権と言えるんだろうか・・?というのが私の疑問です。哲学っぽいですね。
何が言いたいのかというと、仮想通貨の理念の一つ「非中央集権」は現状では中央集権の力を借りないと実現不可能。と言ったところでしょう"(-""-)"
なので分散型取引所も、大手取引所から資本提供を受けて、利用者数増加やサービス向上をしないと完全に自立した取引所へは成長できない。真の分散型取引所の理念は、事実上 実現不可能なのです。
まあ、時間が解決するかもしれませんし分かりません!
という事で今日は以上!
それでは!