なぜ金融庁がバイナンスを名指し警告したか

投稿日:2018年3月26日 更新日:

無登録で仮想通貨交換業を行う者について、事務ガイドライン第三分冊:金融会社関係16・仮想通貨交換業者関係Ⅲ-1-4(2)②に基づき、本日、警告を行いましたので、下記のとおり公表いたします。」 By 金融庁

ついに警告が出てしまいました・・・。まあ、これも自然の流れというか、考えれられる展開だったので、あれですが・・・。この警告に対してネットでは、イノベーション潰しの官庁として一躍批判の的になっている様です。

そして、この流れに逆行して私は金融庁への擁護記事です・・(←えええええ・・・

「規制」という名の布石づくり

バイナンスは香港に拠点を置く世界最大の仮想通貨取引所です。

昨年に誕生してからあっと言う間に世界一の取引所になりました!かなりの人が「バイナンス」を使っているかと思います。(私は使っていません

さて、どうしてバイナンスが狙い撃ちされたのかを考えてみたいと思います~ちなみに、私はアンチバイナンスとかではありませんし、バイナンスがだめな取引所とかも特に思っていないです。あくまで金融庁(政府)の視点で今回の件を考えてみます。※あくまで私の個人的な偏見等で話が進みますので話半分で聞いてくださいね!

 

金融庁は何を考えているか

別に何も考えてなくね?と言うと元も子もないので、考えているという前提で話を進めます。

とりあえず金融庁として考えている事は次の通りだと思います。

注意ポイント

・日本人の取引履歴をよこせ (これが一番大きい)

・世界的な規制の流れとコインチェック(Coincheck)の事件で警告を出さざるを得なくなった (2番目)

よく「投資家保護」「マネロン対策」「市場の健全化」とかというワードが飛び交いますが、それは一番の理由ではありません。一番の理由は「日本人の情報をよこせ」です。なんで?と思った方はまだまだですね!(←どうでもいい煽り

「税金を徴収するからに決まっているからではありませんか!」

日本に支店(支社)がある取引所(トレード基盤)は、国へ情報を提供しなければなりません (海外の金融商品を扱っている会社に適用されているルールです)。もちろん、そこで儲けている日本人を見つけて税金を払わせるためですよ!

そして、バイナンスも何気なく、東京に支店があったぽいですし、当然狙われます。もう撤退するみたいですが。(次あたりに危ないのはHUOBI です)

 

世界の流れと板挟みの日本

G20で世界的な仮想通貨の規制の流れが出てきています。そもそもこの流れの出所を覚えているでしょうか??

フランスとドイツの財務省(大臣)です。仮想通貨ブームに乗り遅れた2か国(特にフランス、ドイツはIOTAなどもあるので遅れてはいないですが)は、G20で規制ルール作りを主導して、この市場へ世界的な影響力を行使したかったはずです。

しかし、日本がこんな金のなる木をミスミス欧州へ明け渡すこともなく、日本主導でルール作りをするという方針を打ち出しました。

はてな

この流れは根本的には利害の問題かと思います。日本としては、このルール作りに参加せざるを得ません。なぜならマネロン対策等の問題もはらんでいるため、放置するなんてできないからです。ルール作りに参加しなかった場合への日本への国際的な批判の目もあります。日本が中国レベルの経済力があるならば無視すればいいです。しかし、この国の経済力ではEUの主要国が束になったら、喧嘩しても負けます。なら、最適な戦略は「日本がこのルール作りを主導して、少しでも日本の利益になるようにする事」というのは自明かと思います。

そして、国内で大きな問題が足を引っ張っています。それが今回のハック被害です。これからルール作りを引っ張っていこうとする国が、この有様では何にも説得力がありません。

そうなると、どうなるでしょうか?

一気に違法な業者を処罰して「私たちの国はハック被害は受けたが、違法な業者を処罰して、市場を健全化・マネロン対策を強固に行ってきた実績がある」というフォローを入れる、普通の流れが生まれます。

今回のバイナンスへの警告はその延長線上とも言えます。バイナンスが日本の登録業者として認可されることは、現状の審査基準では100%ありえません。金融庁もそんなことは分かっているし、警告を出したところで本当に処罰できるなんて思っていないはずです (現地の法人に対して、日本の行政が処罰できるなんて基本ありません)。今回の警告は布石として打ったという方が正確です。「世界最大の取引所に対して警告を出した」という布石。これがあれば、今後海外業者への規制への道すじを作ることが出来ましたし、G20での「日本は仮想通貨規制に対して結構本気でやっている国ですよ?私たちの経験を規制ルール作りに盛り込まない?」といった動きもしやすくなるでしょう。

4月からワシントンで再度仮想通貨規制の国際的な会議があります。もう動くなら今しかなかったというのが、実態では・・?

という事で!バイナンスへの警告は

日本人の取引履歴をよこせ (これが一番大きい)
世界的な規制の流れとコインチェック(Coincheck)の事件で警告を出さざるを得なくなった (2番目)

という二つの理由が大きいかと思います。


金融庁を批判するのはナンセンス

金融庁の規制に対して「イノベーション潰し」と批判するのはナンセンスです。そもそも彼らは「投資家保護を名目に金融市場が安定するようにコントロールする」官庁です。仮想通貨を育てようとかイノベーションとか関係ありません。

「どの産業を育てていくのか。イノベーションと規制のバランスをどうするのか」を考えるのは政治家の仕事です。(麻生さん頑張れ!

政治の話をするのは好きではありませんが、今回は少しふれておこうかと思います。

「ごみの埋まった土地に学校を建てる系の問題」で麻生さんがG20に参加できなかった機会損失は相当なものです (麻生さんはその辺の国の政治家なら簡単に黙らせる位の影響力があります)。仮に、日本が仮想通貨関係で先進国を目指すと考えた場合、G20での規制ルール作りを主導するのは必須条件です。

金融庁を批判するくらいなら、この問題で麻生さんのG20への参加を阻んだ人間を批判するべきです。

私が、どうしてここまで「ルール作り」を主導することが重要だと思っているかも触れておきましょう。

ちょっとした例で考えてみます!

「AさんとBさんでは得意な技が違います。普通に勝負すると互角」という状況です。ここで、Aさんにはルール作りの影響力があったとします。そして、Aさんは「Bさんの得意技を禁止」にするように助言。結局、Bさんの得意技が禁止になった新ルールが作られて、Aさんが圧勝するようになりました。

この世界では「ルールを作る側」に回るか「ただルールに従う側」に回るかで、勝ち負けがハッキリと分かれるとんでもない世界です。

そして日本は「ただルールに従う側」の国です。

五輪で日本選手が勝ち始めれば、ルールが改定される。国際的な政治の世界では、まるで影響力なし。そのせいで、日本は基本的に後手後手。昔はよくありました。(今でもそういった事はよくありますが・・・

最近では二酸化炭素排出規制に関するルール作りで、期限までに国内で法案が可決しなかったために、ルール作りに参加できませんでした。日本は経済規模を基準に考えれば、明らかに二酸化炭素の排出を抑えてきた国です。しかし、CO2を排出し過ぎているという事で、基準以上の排出量に対して、他国からCO2の排出枠を購入する羽目になっています。ちなみに、法案が可決しなかった理由は「どうでもいい問題で野党がゴネタせいです」

ルール作りへの影響力がいかに大切かお分かりいただけ高と思います。

長くなりましたが、麻生さん頑張ってという事です。(バイナンスの話がどっかいきました・・・

ポイント

麻生さんも3月22日の財政金融委員会で「ブロックチェーンは育て得る大きな技術になり、将来の日本にとって可能性があるもので中国のように締めるつもりはない」と改めて発言していました。更に、申告分離課税の方が把握しやすいと発言していましたし、こんなにフィンテック市場に理解ある政治家がいるなんて日本の政治家も捨てたもんじゃありません。

「申告分離課税」は、株と同じく、税金(所得税)額は利益の〇%で確定するというもの。(今は雑所得で5%~45%みたいに計算が面倒なやつとは逆)

まあ、麻生さんよいしょみたいになりましたが、ルール作りは大切!バイナンスの話どこいった・・・

という事で今日は以上!
それでは!

2018/6/25

【親戚が死にました】そこから仮想通貨セミリタイアの本質を考えた話

先日、親戚が死にました。子どもを残して。 仮想通貨に熱中していてると普段の生活を忘れてしまいがちですが、皆さんは大丈夫ですか? 仮想通貨でセミリタイアを目指すことの本質 亡くなった親戚の年齢は40代で子どもがいました。子どもを残して逝去したんですが、早すぎるというのが率直な意見です。人生100年時代と言われている中で40代って、普通に考えたら人生の後半戦が始まるところです。 そんな出来事があってから「自分の人生も折り返しているかもしれない」と考えるようになりました。このブログの読者層は25~40代が圧倒的 ...

続きを読む

2018/6/9

何故「年金は無駄・20代は損」は間違いなのか、年金が最高峰の投資商品である理由とは?

セミリタイアを目指す人にとっての大敵、税金&社会保険料。それ以外でも若い人は「年金なんて払っても無駄じゃん!貰えないんでしょ?」と思っている人は、その考えを改めましょう。年金は、払ったら得するとか損するとか、そういう次元をはるかに超えた有望な投資対象です。その理由をお話しましょう。 年金が無駄どころか最高の投資対象である理由 皆さんは「年金」についてどのくらいご存知でしょうか?「保険料払うと将来お金がもらえる?長生きすれば得?保険料高いから今の若い人は長生きしても損」といったとイメージでしょう。 残念なが ...

続きを読む

2018/5/28

【2020年以降 株価】仮想通貨と日本株の将来性

日本の将来性を不安視している人が多い昨今ですが、果たして、2020年以降では仮想通貨と日本株の価格どちらが上がっている?下がっている?を考えてみたいと思います~。 2020年以降 仮想通貨 VS 日本株 さて、日本株と仮想通貨と価格がどうなっているのか!を考えてみたいと思いますが、このブログの結論は読者の皆さんならお分かりいただけているかと思います。ブログのタイトルで仮想通貨とか書いちゃってるしね・・。 はい、仮想通貨は値上がり(又は横ばい)、日本株は下落、という将来を予測しています。   20 ...

続きを読む

2018/3/8

【仮想通貨と株式】セミリタイアを目指す時どちらを選べ良いか

たまには、セミリタイアについてのネタを書いてみようかと思います。このブログは「仮想通貨でセミリタイアを目指す」という趣旨で始めたのですが・・・。そもそも「仮想通貨でセミリタイアが可能なのか問題」。株式の方が良くない?とか聞こえてきそうです・・・。 仮想通貨でセミリタイアは可能か? 上のイラスト、まさしく平日の私そのものです(涙 そんなこんなでセミリタイアを目指してからもうちょっとで1年。原点回帰!そもそも私がやっていることは無謀なのか・・?徹底検証です!今さら検討ってこの1年は何やってたんだよ・・・。 & ...

続きを読む

2018/3/2

【2020年以降の日本と仮想通貨】どちらがリスクが高いか

こんにちは!毎日仕事の毎日です。 ふと思い出したのですがこのブログはセミリタイアを目指すことを掲げていたのでした。という事で「仮想通貨」と「セミリタイア」を絡めた話をしてみたいと思います。 「2020年以降の日本」と「仮想通貨」 さて、2020年の日本と言えば東京オリンピック!楽しみですね!とても楽しみです(*^_^*) それはそれでいいのですが、問題はその後です。2020年以降の日本について考えなければいけません。というのも私も仮想通貨でセミリタイア資金をかせぐぞ~!と言ってこのブログを始めたのですが、 ...

続きを読む

-規制

Copyright© 道産子のセミリタイア仮想通貨歴伝 , 2019 All Rights Reserved.