「仮想通貨で買い増しのタイミングが分からない・・」
「正直、売買のタイミングが全般的に分からない・・・」
仮想通貨で長期保有する人・短期でトレードする人も「その場の雰囲気で売買」している人も多いのでは?
そんな方は今回の「ダイバージェンス」と「ヒドゥンダイバージェンス(リバーサル)」を知っておくと便利かもしれません!
「ダイバージェンス」で仮想通貨の売買タイミングを見極める!
「ダイバージェンス」とは、トレンドの転換 (上がっていたら下がりだす、または逆) を示唆します。


オシレーター(相場の強弱の指標)を知っておく!
「ダイバージェンス」を使うためには「オシレーター」という指標が必要になります!
「オシレーター」とは、相場が買われ過ぎなのか、売られ過ぎなのかを判断するためのテクニカル分析。
代表的なものは次の2つです。
- RSI (相対力指数)
- ストキャスティクス
「RSI」も「ストキャスティクス」も「その仮想通貨が買わ(売ら)れ過ぎているのか」を判断するための指標です。



すると下のようなのが出てきます。
RSIの一般的な見方とポイント
- グラフ(チャート)が70%を超えると買われ過ぎ
- グラフ(チャート)が30%を下回ると売られ過ぎ
RSIが70%を超えている時のチャートの様子(日足)で見てみよう!
2017年12月からはRSIが暫く買われ過ぎだと示していました。
ずっと、RSIが買われ過ぎとなっていたことからも物凄い買い圧力があったことが伺えます。
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「ダイバージェンス」とは?
「ダイバージェンス」とは、トレンドの転換 (上がっていたら下がりだす、または逆) を示唆します。
「ダイバージェンス」は、普通のチャートとオシレーター(今回はRSI )を使って判断します!
ポイント
① チャートの安値が切り下がっているけど、オシレーター(RSI) は安値の数値が切り上がっている (強き)
② チャートの高値がきり上がっているけど、オシレーター(RSI) は高値の数値が切り下がっている (弱気)
チャートとオシレーター(RSI)でこのような現象が発生した場合、その後にトレンドが転換する可能性があると言われています。
①と②で様子を見ていきましょう!
① 強気のダイバージェンス
こちらは「(通称) 強気のダイバージェンス」です。
価格(安値)が下がっているのに、オシレーター(RSI)の指標(安値)は上昇するという現象です。

強気のダイバージェンスの意味
価格(安値)が下がっている(下落トレンド)という事はすぐに分かるかと思います。しかし、相場の買われ具合を示すオシレーター(RSI)の安値(数値)が上昇しているという事は「価格が下がっているけど、買いの勢いが増してきた」と言えます。
なので「強気のダイバージェンス」が発生した時は、買いの勢いが強まっているので価格(チャート)も上向きになると考えられます。
これが「ダイバージェンス」がトレンド転換のサインとして使えると言われる理由です。
「ダイバージェンス」は相違や逸脱という意味があります。そこから転じて「チャートとオシレーターが逆に動く(逆行)現象」=「ダイバージェンス」とテクニカル用語で使われています。
それでは、逆に「弱気のダイバージェンス」を見ていきましょう!
② 弱気のダイバージェンス
こちらは「(通称) 弱気のダイバージェンス」です。
価格(高値)が上がっているのに、オシレーター(RSI)の指標(高値)は下落するという現象です。
弱気のダイバージェンスの意味
「強気のダイバージェンス」とは逆の考え方です。相場の買われ具合を示すオシレーター(RSI)の高値(数値)が下落しているという事は「価格が上がっているけど、買いの勢いが減少してきた」と言えます。
なので「弱気のダイバージェンス」が発生した時は、買いの勢いが弱くなっているので価格(チャート)も下向きになると考えられます。
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仮想通貨市場でダイバージェンスが発生した有名な例
実際に「ダイバージェンス」が発生した例を見てみましょう!有名とは言っていますが、私が勝手にそういっているだけです。(初心者でも分かりやすいのでそう言っています)
こちらは2017年~2018年のビットコイン(BTC)の日足チャート。
ダイバージェンスなどは1時間足や4時間足で見る人も多く、短期売買で使われるテクニカルというイメージがあるかもしれません。しかし教科書的には「1時間足<4時間足<日足 」の順で信頼度が高まります。
ご託はいいのでさっそく参りましょう!
教科書に乗せてもいいくらい綺麗に「弱気のダイバージェンス」が発生しました。
2017年の12月中頃です。
仮想通貨市場でバブルを迎えていたろ頃ですが、ビットコイン(BTC)に関して言えば最高値圏はこの頃です。その後はアルトコインへ資金が移動します。
拡大すれば分かりやすくなるかと思います。弱気のダイバージェンスが発生して一気にビットコイン(BTC)相場が崩れました。
あとでまとめますが、「オシレーター(RSI)が70%を超えたゾーンで発生したり、30%を下回ったゾーンで発生する」というのがダイバージェンスを使う上での注意点です。
更に、相場が最高値や最安値を狙っていく状況でダイバージェンスの有効性が高まりますので、こちらの例はまさに教科書通りというわけです。
おまけですが、上記のチャートのバブル前の11月頃に「弱気のダイバージェンス」が発生している事には気づけますか・・?
11月の初旬頃に「弱気のダイバージェンス」が発生しています。
バブルの頃の下落幅がすごすぎて、しょぼく見えてしまうかもしれません。拡大してみます!
一応ですが「弱気のダイバージェンス」が発生してから20万円くらい下落しています(90万円→70万円)。
更に10月~11月の間にもう一つくらい「弱気のダイバージェンス」があります (上の画像の青矢印の間で RSI が70%をギリギリ超えたあたり、70万円から60万円位まで下がっています)。キリがないのでこちらは省略・・。
という感じで、仮想通貨市場でも「ダイバージェンス」が発生しますので、色々な時間足でチャックして売買に役立てていきましょう!
ダイバージェンスを使う際の注意点!


ダイバージェンスの注意点
① ダイバージェンスが力を発揮するのは「高値(安値)が更新するような相場 (上昇または下落トレンド中) 」のみ。レンジ相場では信頼度は薄いので注意が必要。
② オシレーター(RSI)の指標は70%を超えたゾーン・30%を下回ったゾーン らへん。
③ トレンドが転換しても、転換した相場がどれくらい続くかはその場の状況次第なので注意。
④ ダイバージェンスは100%トレンドが転換するというものではない。過信に注意。
⑤ ダイバージェンスだけで売買を決めるのではなく、他のテクニカル分析も組み合わせるのが普通。
①②は特に注意が必要。①と②が満たされていないと信頼度の薄いものになります。⑤は人それぞれテクニカル分析の組み合わせ方がが違うと思うので、自分に合った使い方をマスターしましょう!
一応、先ほど紹介した「弱気のダイバージェンス」の例は上の条件を満たしています (11月も12月も当時の最高値を更新する相場で、オシレーター(RSI)の指標も70%を超え)。
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ヒドゥン・ダイバージェンス (リバーサル) とは?
「ヒドゥン・ダイバージェンス (リバーサル)」とは、トレンドの継続 (上がっていたら更に上がり続ける、または逆) を示唆します。
※「ヒドゥン」は「隠れた」という意味です。

先ほどの「ダイバージェンス」は、トレンドの転換を示唆しています。
ここで紹介する「ヒドゥン・ダイバージェンス (リバーサル) 」はトレンド継続の示唆です。
ポイント
① チャートの安値が切り上がっているけど、オシレーター(RSI) は安値の数値が切り下がっている (強き)
② チャートの高値がきり下がっているけど、オシレーター(RSI) は高値の数値が切り上がっている (弱気)
①と②で様子を見ていきましょう!
① 強気のリバーサル (ヒドゥンダイバージェンス)
上昇トレンド中に、底値(安値)を切り上げているが、オシレーター(RSI)の指標(安値)は下落するという現象。
強気のリバーサルの意味
上昇トレンド中に価格(安値)が上がっている時に、相場の買われ具合を示すオシレーター(RSI)の安値(数値)が下落しているという事は「売られ過ぎているのに、価格の底が切り上がった」と言えます。
なので「強気のリバーサル」が発生した時は、上昇トレンドが継続すると考えられます。
次に弱気のリバーサルを見ていきましょう!
② 弱気のリバーサル (ヒドゥンダイバージェンス)
下昇トレンド中に、高値(上値)を切り下げているが、オシレーター(RSI)の指標(高値)は上昇するという現象。
弱気のリバーサルの意味
下落トレンド中に価格(高値)が下がっている時に、相場の買われ具合を示すオシレーター(RSI)の高値(数値)が上昇しているという事は「買われ過ぎているのに、価格の高値が切り下がった」と言えます。
なので「弱気のリバーサル」が発生した時は、下落トレンドが継続すると考えられます。
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仮想通貨市場でリバーサルが発生した例
こちらは2017年の1月~3月のビットコイン(BTC)チャートです。
「強気のリバーサル (ヒドゥンダイバージェンス)」が発生しています。

仮想通貨バブルが始まる前の長期の上昇トレンド中に「リバーサル」が発生したので、その後は上昇トレンドが継続していますね!
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「ダイバージェンス」と「リバーサル」を簡単に覚える方法
ここまで「ダイバージェンス」と「リバーサル (ヒドゥンダイバージェンス)」についてお話してきました!
しかし、読んでいる人はこう思ったはずです。
「どっちがどっちか分かりづらい・・・"(-""-)"」
特に初めてこの話を聞くと、違いがよく分からずに混乱するというのは定番です。
そこで、簡単に覚えられるように、私なりの着眼点を紹介したいと思います。
① まずは通常の「ダイバージェンス」を覚える。
② 「ダイバージェンス」は
「上昇トレンド中は上に線を引く」
「下落トレンド中は下に線を引く」



上昇トレンド中に上に線を引いて、ダイバージェンスが見つかればトレンド転換の示唆かも。
下落トレンド中に下に線を引いて・・・(略) と考えます。
③ 次にリバーサル(ヒドゥンダイバージェンス)も考える。
④ 「リバーサル」は
「上昇トレンド中は下に線を引く」
「下落トレンド中は上に線を引く」



上昇トレンド中に下に線を引いて、リバーサルが見つかればトレンド継続の示唆かも。
下落トレンド中に上に線を引いて・・・(略) と考えます。
両方いっぺんに覚えようとすると混乱しますので、最初に「ダイバージェンス」を覚えて、「リバーサル」は色々と逆に見ていく、と覚えるのが私のおススメです。
「ダイバージェンス」と「リバーサル (ヒドゥンダイバージェンス)」について少しでも知ってもらえたならば嬉しい限りです!
【おまけ】



というわけで今日は以上!
それでは!