1月22日の記事を再編しております~!3月19・20日にG20 in アルゼンチンで「ビットコインの規制に関する議論」が行われるのは周知の事実。というわけで、世界各国の規制の状況をまとめて、仮想通貨市場がG20でどんな影響を受けるのかを簡単に考えみます!
世界で広がるビットコイン規制の流れ
イギリスとフランスが共同で「ビットコインの規制に関する草案」をG20に提出する予定だそうです。という事で!世界の仮想通貨(ビットコイン)などの規制の温度感をまとめてみます~!
日本の規制状況は・・?
麻生さん「何もかも規制すればいいものではない。市場が今後どのように大きく化けていくのか(略)、利用者保護とイノベーションのバランスをどうやっていくか、注意しながらやっていかなければいけない」
この発言は、日本の仮想通貨界隈の人に結構な安心感を与えたことで話題になりましたよね!ちなみに、菅官房長官もこんなことを言っています。
「政府は仮想通貨交換業者に対する登録制の導入、マネロン(資金洗浄)・テロ資金供与対策のための規制の整備、トラブル等への注意喚起。こうした取組みを進めてきています。イノベーションの促進と利用者保護のバランスを重視しながら今日までこうした取組みを進めてきていますので、引き続き仮想通貨の市場動向に注視して、交換業者の体制等を監視していきたいと思います」
つまり、「日本としては仮想通貨を禁止とかにはしない。いい感じで規制とかを進めて育てていきたい~。現状はそれ以上でも以下でもないです。って感じかな?(じゃなきゃ、わざわざ金融庁の登録制とか、仮想通貨関連の法案通したりしないです)
一方で最近のコインチェック(Coincheck)の事件もあり、金融庁が規制に動き出しているけれども・・・・
「ちゃんとルールを守ってね!」
行政処分が広がるも、政府の方針は変わっていません。ルールを守っていないから業務改善命令とかが出ている。それ以上でも以下でもありません。過度に心配しなくても大丈夫です。
アメリカは世界の中では中立的
米連邦準備制度理事会 イエレン議長
「(ビットコインは)極めて投機的な資産」一方でこんなことも「準備制度理事会は仮想通貨を規制する権限はない。出来るのは、金融機関などを監督したり、市場参加者と対話を続ける事」
アメリカ財務長官はこんなことも・・
「(ビットコインが)スイスの銀行のようにならないように取り組みたい」(これは、永世中立国スイスに「プライベートバンク」という情報公開に全く応じない銀行があり、マネーロンダリングに使われている可能性がある事を考慮した発言)
中国は特に規制(禁止)したがっている
中国はとにかく禁止したがっています!理由は色々ありますが、、やっぱり「人民元が海外に流出しているので絶対に阻止したい」という感じです。
これは中国の独自の事情があります。中国では賄賂など頻繁に発生しており、その賄賂などのブラックマネーがビットコインを経由して海外へどんどん流出しているようです。つまり、中国政府としてはこれを止めたい!なんとしても。。。
しかし!実は中国も国家主導で自国仮想通貨を発行しようと考えているなんて噂もあります。(←さすが中国です。その辺はちゃっかりしています)
マイニングのシャア率トップの中国がその座を降りてでも人民元の流出を阻止したいというわけですね。そして、中東でも仮想通貨を禁止する傾向が強いです。
中東は宗教上の理由?で禁止が多い
イラン「どうあっても (仮想通貨を) 認めない」
エジプト「(仮想通貨は) 禁忌」
トルコ「(現時点では)イスラム法に適さない」
"(-""-)"
一方で「ブロックチェーン」を用いた独自の通貨を発行するなど、比較的仮想通貨には寛容と思われる国が、サウジアラビアとドバイです。国家主導で独自通貨を発行しようとしているので仮想通貨を禁止するという感じではないようです。
そしてヨーロッパでは・・・?
イギリス「規制強化」
フランス「規制強化」
ドイツ「規制強化」
ロシア「推進します(特にイーサリアム)」
ロシアの場合、アメリカドルが支配するこの経済世界から脱却したいという思いがあるのでしょう。独自の自国仮想通貨をイーサリアムを用いて発行したいという思いがあるようです。ちなみにイーサリアムの発案者はロシア生まれの方です。
また、ヨーロッパ全体では規制強化の流れは強まってはいるものの、その本質は「マネーロンダリング(資金洗浄)を抑えたい。闇マネーがはびこるのを止めたい」です。こうした思いがある一方で、「ブロックチェーン」が次世代型の技術であることは、ヨーロッパでも認知されているようです?
日本が仮想通貨を推進せざるを得ない理由
実は、日本では(恐らく)もう仮想通貨を強固に規制することが出来ないだろうと考えています。(あくまで私の考えですが)
理由① 資金決済法により仮想通貨が支払い手段として認めれれたことで、約960億円の個人消費が伸びた模様!
理由② 2018年第一四半期のGDPが仮想通貨の流行で0.3%も上昇!
こんな「金のなる木」を、みすみす手放すでしょうか?
「はい手放しません。」
さて、話を世界に戻しましょう。
世界の思惑が交錯するG20
そもそもG20でビットコイン規制の話題が上がったのは「マネーロンダリング(資金洗浄)」などを規制したい。という考えからです。
そして、もう一つ。「 (仮想通貨市場に乗り遅れた国々は面白くない) 」
表向き、そしてマネロン対策も本当に重要な話です。しかし、どこかでそんなことを考えていることも少なからず事実。この市場に影響力を行使したい国が沢山あるんです。ついでに言うとマネロン対策とかを言うならスイスのプライベートバンクなどもどうにかした方が良いかと。
結局、各国の思惑が色々とあるので「マネーロンダリングや闇マネーがはびこらないように協力します!」程度に表明を出すかと思います。「いきなり凄い規制をする」なんて事にはならないかと(←願望
まじめな話をするなら、むしろ、仮想通貨市場が健全に成長する上ではブラックマネーは少しづず規制する必要があるので、長期で見れば特に問題なし!って感じ!日本では変なCMでビットコインって連呼していますし、もはや禁止なんて出来ません。むしろ、ルール作りは必須なので「良いルール」が作られることに期待しましょう!
ただし、私の本命はこんな展開です。「結局、そんな価格に影響を与える話は出ない」(←願望
仮想通貨市場は再上昇する機会を待っている。「結局G20では大きな話はなかった」という事実を・・・・。
既に、市場ではシグナルも出ている事ですしね・・?
投資は自己責任でお願いします。
というわけで今日は以上!
それでは!