ジハンウー氏という人物をご存知でしょうか?
仮想通貨界ではかなりの影響力者(インフルエンサー)です。
そんな彼の経歴と、ビットコインキャッシュ(BCH)の関係性をまとめました!
ジハンウー氏とは?何者なのか
上の人物が「ジハンウー氏」です。(英語 Jihan Wu) (中国語 吳忌寒)
仮想通貨のニュースを見ると、「ジハンウー氏」の名前を時々見たことがあるかもしれませんね。
ジハンウー氏は、北京大学にて経済学の学位を取得後にアナリスト(ファンドマネージャー)として働き始めました。
北京大学は日本だと東京大学のような感じです。非常に優秀な人物だという事が分かります。
お初!
迎えた2011年、ジハンウー氏は「ナカモト・サトシ」の論文を読んで魅了され、「ナカモト・サトシ」の論文を中国語に翻訳します。
ジハンウー氏は、論文の内容が世界を変えるだろうことを感じ取っていたのかもしれません。
論文を読んでから2年後の2013年。彼は、ビットコイン(BTC)のマイニングに用いるASICチップを開発することを決意して「BitMain(ビットメイン)」を設立しました。
BitMain(ビットメイン)は、中国の大企業などと共同設立された会社です。

メモ
ASIC (application specific integrated circuit)とは「特定用途向け集積回路」のことです。「エーシック」と読みます。
メッチャハイテクなチップみたいなやつ。
BitMain(ビットメイン)は急成長を遂げ、今では
- マイニングプール「BTC.com」
- クラウドマイニング「HASHNEST(ハッシュネスト)」
などを運営する企業となり、マイニング業界では物凄い影響力を持っています。
さらに、BitMain(ビットメイン)の子会社として「Antpool(アントプール)」を設立しています。
さらに詳しく
Antpool(アントプール)は、BitMain(ビットメイン)のASIC機材などを使ってマイニングプールを展開しています。現在ではマイニングプールの世界シェアで上位にランクしています。
こうした起業家としての側面が強く、仮想通貨界では「開発者というよりも起業家」特にマイニング関係の会社を運営する重要人物として「ジハンウー氏」は語られます。
マイニング市場を席巻した結果、仮想通貨業界への影響力を持ち始めます。
ジハンウー氏の影響力が明確に現れたのが2017年夏です。ビットコインキャッシュ(BCH)の誕生に深くかかわります (後述)。
また、2018年には、アメリカの超有名なビジネス誌であるFortune誌にも掲載されました。
「仮想通貨業界で40歳以下の影響力を持つ40人」として、3位にランクインされています。
1位は、コインベース(Coinbase)にCEO「アームストロング氏」です。
彼は「仮想通貨界のGoogleを目指している」と述べています。「his team hopes will become “the Google of crypto.」
2位は、イーサリアム(ETH)の生みの親「ヴィタレック・ブリテン氏」。
3位が何を隠そう「ジハン・ウー氏」でした。
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ジハンウー氏はビットコインキャッシュ(BCH)を推進?
ジハンウー氏は、ビットコインキャッシュ(BCH)の誕生に深く関わっています。
ビットコイン(BTC)の処理能力を高めるために、どのようなアップデートをするのかという議論が巻き起こっていました。
- 取引データを圧縮する!(Segwit)
- ビットコインのメモリー容量を拡大する!
最終的にこの2つの案の対立になったのですが、2.メモリー容量を拡大する!という案を支持していたのが「ジハンウー氏」です。
何故ジハンウー氏は2.の案を支持したのか?
この話は、かなり大人の話になります。
ココがポイント
仮にビットコイン(BTC)が「1.の取引データを圧縮する!(Segwit)」というアップデートをすると、ジハンウー氏が手掛けていたマイニング用ASICが使えなくなります。
ジハンウー氏にとってみれば「自分の会社の製品が使えなくなるようなアップデートをされては困る」というのが大きな理由です。
関連
もともと「1.の取引データを圧縮する!(Segwit)」というアップデートは「ジハンウー氏からの影響力を弱めるため」という狙いがあったとも言われています。

ポイント
ビットコイン(BTC)のアップデート問題は、処理能力を上げるという話以外にも、こうした利権や独占企業の力を弱めようとする人々の闘いだったわけです。
そうした経緯もあったのですが、最終的にビットコイン(BTC)の仕様を変える必要があった「2.ビットコインのメモリー容量を拡大する!」という案は断念されます。
しかし、1.取引データを圧縮する!(Segwit)に賛成できない人々は猛反発。
議論が混乱する中で、ジハン氏が立ち上がります。
なんと「容量を増大した新しい通貨を作る」という行動に出ます。
その結果、2017年8月1日にビットコイン(BTC)のハードフォークを実行し、ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生しました。
このような経緯もあり、ジハンウー氏は「ビットコインキャッシュ(BCH)」誕生に深く関りがあり、ビットコインキャッシュ(BCH)を強く支持しています。
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ジハンウー氏はかなりの策略家
ビットコインキャッシュ(BCH)が本当のビットコイン(BTC)だ。
Bitcoin Cash is super fast, super low cost tx fee, super Satoshi Nakamoto.
— Jihan Wu (@JihanWu) October 25, 2017
「ビットコインキャッシュは、処理速度も速いし低コスト、ナカモト・サトシの理念を引継いでいる」とツイートして、ビットコインキャッシュ(BCH)の価格へも影響を与えています。
他にも「明日は新しい1日になる(意味深)」などとツイートしたこともあり、戦略的にメディアを使う事もあります。
他の通貨への影響力も強い
2018年5月にはBitMain(ビットメイン)が、モネロ(XMR)のマイニング用にASICを開発しました。
この結果、モネロ(XMR)が凄ーくマイニングされるようになってしまいます。モネロ(XMR)は最終的にハードフォークして仕様を変更することになりました。

マイニング関係においては、ジハンウー氏の影響力が行使できます。
つまり、プルーフ・オブ・ワークス(PoW)の仮想通貨は軒並み彼の影響を受けてしまうのです。
このような感じで、ジハンウー氏はかなりの戦略家です。
いかがでしたでしょうか?
ジハンウー氏の凄さが分かっていただけたかと思います。
彼が支持するビットコインキャッシュ(BCH)の今後についてはこちらの記事でも開設中です、是非読んでみてくださいね!
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というわけで今日は以上!
それでは!