仮想通貨が始めての投資でチャート分析に出てくる用語が分からない!と言う人向けにテクニカル用語を解説!
今回は移動平均線の強化系「MACD(マックディー)」です!
「MACD(マックディー)」と「シグナル」ってなに?
MACD (Moving Average Convergence Divergence)の読み方は「マックディー」と読みます。簡単に言うと移動平均線の進化系です!
※日本語だと「移動平均収束拡散手法」と言いますが、難しいので「マックディー」と呼びます。


上のチャートで紫っぽく色のついた太い線が移動平均線(90日)です。
ポイント
移動平均線は「期間ごとの価格の平均を線で描いたもの」です。上の場合だと90日の価格の平均を結んで線にしています。
それならなんとなく知ってる。「聞いたこともあるし、見たことがある」という人も多いかと思います。
MACD(マックディー)は、この移動平均線をパワーアップしたものなんです!
移動平均線の問題点
移動平均線のパワーアップしたものが「MACD(マックディー)」というのは分かりましたが、なんでパワーアップする必要があったのでしょうか?
実はこの図に答えが隠れています。(移動平均線の弱点が隠れています)


移動平均線は、実際のチャートの後追いになっています。(遅れて動く)
そんな中、アメリカの投資会社にいたジェラルド・アペル(Gerald Appel)さんが「これ、移動平均線の方が速く動いてくれたら価格の予測に使えて便利じゃない?」と思ったのかは知りませんが、移動平均線のバージョンアップを図りました。
その結果1979年に誕生したのがMACD(マックディー)なのです。
実際にMACD(マックディー)を見てみよう!
2018年の6月~7月にかけてのビットコインチャートです。
上が「実際のチャート」です。
下が「MACD」です。

ビットコインチャートを12時間足で見ています。移動平均線よりもMACDの方が速く動いているのが分かるかと思います。
MACDのお友達の「シグナル」って?
MACD(マックディー)のチャートを拡大しました。
するとある事に気づくかと思います。MACD(マックディー)は青線なんですが、隣に赤線があります。赤線は「シグナル」と言います。
「MACD(マックディー)」は青線
「シグナル」は赤線
「MACD(マックディー)」は隣にある「シグナル」という赤線を組み合わせて分析するテクニカルになります!


シグナルは、MACD(マックディー)の9日移動平均線です。つまり、MACD(マックディー)の9日分の平均値を線にしたものです。
「シグナル」はMACD(マックディー)の9日移動平均線!


「MACD」「シグナル」を使って実際のチャート分析をどのようにやるのかを見ていきましょう!
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MACDの活用方法!売買のサインとして使える?
MACD(マックディー)を使えば、大まかな買い時と売り時を判断することが出来ます。しかも基本形は2つしかありません!

でわ最初は買い時のサインです!
MACD(マックディー)のパターン1【買いサイン】
1つ目の売買サインは上の画像の通りです。
MACD(マックディー)が「シグナルを下から突き抜けた」ときは一般的に買い時です。
この状態を「ゴールデンクロス (した)」と言います。
「MACD(マックディー)がゴールデンクロスしたら一般的に買い時」と覚えておきましょう!
この時の実際のビットコインチャートはこんな事になっています。
こちらは2018年7月中旬からのビットコイン価格です。チャートは12時間足で見ています。
逆三尊形成から一気に価格がブレイク!
70万円くらいだったビットコイン価格は90万円になりました。
MACD(マックディー)が「シグナルを下から突き抜けた (ゴールデンクロスした)」ときが買い時だったという事が、見て分かるかと思います!
MACD(マックディー)のパターン2【売りサイン】
2つ目の売買サインは上の画像の通りです。
MACD(マックディー)が「シグナルを上から突き抜けた」ときは一般的に売り時です。
この状態を「デッドクロス (した)」と言います。

でわ実際のその時のビットコインの値動きを見てみましょう!
こちらは2018年1月中旬のビットコイン価格です。チャートは12時間足で見ています。
新年度から仮想通貨市場のバブルが弾けました・・。
180万円くらいだったビットコイン価格は120万円になりました。
下落しすぎて見づらいので、もうちょっと拡大するとこんな感じです。
特に何か言いたい事はありませんね・・。
ここまでMACD(マックディー)を使って買いサインと売りサインの両方を見てきました!
最後にMACD(マックディー)を使う際の注意点を簡単に見ていきます!
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MACD(マックディー)を使う際の注意点!
注意点① レンジ相場(価格の動きが少ない時)は、MACD(マックディー)は力を発揮しない!
MACD(マックディー)は、トレンド系と言われるテクニカル分析です。
価格がある程度下落していたり、上昇していたりする相場でこそ力を発揮するので、上げ下げが乏しい状態では信頼性に欠けるので注意が必要です!
注意点② 大きなファンダメンタルズ(ニュース)があると、対応できない!
これはイメージしやすいかと思います。突然すごいニュースが入ったりすると、MACD(マックディー)に関係なく価格が一気に上げ下げします。なので注意が必要です!

最後になりますが、テクニカル分析は、一般的に1つだけで行うものではありません。
例えば、MACD(マックディー)だけで売買の判断をするというわけではなく、他の指標とかも総合的に考えて判断するものです。
なので、MACD(マックディー)だけを過度に信じすぎず、バランスをもって相場に挑みましょう!
MACD(マックディー)どうでしたか!他にも使い方があるので是非勉強してみてくださいね!
というわけで今日は以上!
それでは!