久しぶりにネム(NEM)の単体のお話です!
どうしてネム(NEM)の下落率が他の主要な仮想通貨より高いのか?ちゃんとした理由があるのでこの辺を簡単にお話したいと思います!
ネム(NEM)の価格下落率が高い理由は?
ザイフのネム(NEM)チャートです。
大きなとんがりコーンが形成されています。
それにしても他の仮想通貨よりのネム(NEM)の下落が激しい・・・、と嘆いている人もいるかと思います。
最高値250円から現在の4円まで下がったので、下落率は驚異の98.4%です。
どうしてって思うかもしれませんが、私は下に上げる二つの理由が大きな原因だと考えています。さっそく参りましょう!
原因① コインチェック社のネム(NEM)流出事件
もう半年が経ちます。
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【ネム(NEM)どうなる?】マルチシグ未設定でハッキング被害?
あーーーついにやってしまいましたね。Coincheckさん。 2017年1月26日(金)、コインチェックから約5億200 ...
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2018年1月26日未明、約5億ネム(NEM/XEM)が外部へ流出。ネムの総発行枚数は約90億枚なので、総発行枚数の5.5%が盗まれた大事件でした。
(1)コインチェック社の事件で買い圧力が全て消えた
この事件を知らない人はもういないくらいです。
それと同じくらいネム(NEM/XEM)も有名になりましたが、きっとあまりイメージを持たれていません。
ポイント
この事件をきっかけに仮想通貨市場は混乱しイメージも悪化。
すべての主要通貨に影響を及ぼしたと言っても過言ではないです。そして、その渦中のネム(NEM/XEM)を新規の投資家が購入するわけもなく。
この時点で仮想通貨全体(特にネム)への買い圧力が消えています。
(2)ダークウェブでの売り圧力が底を下げた
ダークウェブというのは「闇サイト」みたいなものです。特定のヤバそうな人しかアクセスできないサイト。
盗まれたネム(NEM/XEM)が闇サイトで売りに出されて完売!約5億枚がアッと今に売られてしまったわけです。5億枚売られたからと言ってそんなに影響があるのかをビットコイン(BTC)を例に見てみましょう。
発行枚数の5%なので、ビットコインに置き換えると100万枚が完売したことになります。
100万枚×約70万円=700,000,000,000円です。7,000億円くらいです。
当時の金額だと軽く1兆円は超えています。
正直なところ、それ位の売り圧力で価格がそんなに下がるかと言わると、微妙だと私は考えています。
むしろ、これを「売り圧力になって価格が下がる」と考えた一般投資家が、ネム(NEM/XEM)を売りさばいたと見る方が正確かもしれません。
ポイント
ネム(NEM/XEM)が他の主要通貨と違って別の売り材料を持ったので、価格の底を下げる要因になりました。
こうして(2)他の主要通貨よりも売り圧力が強まるネム(NEM/XEM)ですが、(1)買い手が引いてしまったので、結果として他の主要通貨よりも下落率が高まっている、と言えそうです。
原因② ネム(NEM/XEM)は日本人が買い支えていた
日本人はネム(NEM/XEM)が好きです。私もその一人ですが、それが下落率を高めている原因にもなっています。
こちらをご覧ください。

ネム(NEM/XEM)の通貨ペアとして多いのがビットコインの次に日本円(JPY)です。つまりネム(NEM/XEM)の売買が日本を中心に行わています。
そして、取引所別にネム(NEM/XEM)の取引高をみると圧倒的にザイフ(Zaif)が多いですね (2番目のCoinsuperは香港の取引所です)。
もしコインチェック(Coincheck)がネム(NEM/XEM)の取引を通常通り行っていたらこの円グラフの一角い「Coincheck」と載っていた事でしょう。
日本の取引高の一角を占めるコインチェック(Coincheck)分の取引がが全くなされていません。ザイフを使うくらいならネム(NEM/XEM)を買わないという人も結構いるはずです。
話が若干それていますが、ネム(NEM/XEM)を日本人がたくさん購入しているのは分かっていただけたかと思います。
でわ何故それがネム(NEM/XEM)の下落率を高める事になっているのかを簡単にお話します!
ネム(NEM/XEM)の価格は日本市場の影響をもろに受ける
金融庁から業務改善命令が6社に通達されましたが、その際に仮想通貨市場は大きく下落しました。
特にビットコインが8~9%くらい下がっているのに対して、ネム(NEM/XEM)は10数%の下落率です。
これは、ネム(NEM/XEM)を日本人が大量に保有しているのが影響しています。
上記のような日本のマイナスニュースは日本の仮想通貨市場、とりわけ日本の仮想通貨投資家の心理面へ影響を及ぼします。
ポイント
すべての通貨を日本人が同じくらい売った場合、日本人が買い支えているネム(NEM/XEM)は価格の影響を一番に受けるのです。
今のような弱気相場、特に日本では規制の流れが強まっている状況では、日本人が買い支えているというのは大きなマイナスポイントとして機能していると言えます。
ネム財団の破産危機のニュースがマイナスに影響
2019年1月31日に、ネム財団が組織再編するとの発表がありました。
しかし、この組織再編の発表を出した後に「ネム財団倒産の危機」というニュースがネット上で流れました。
ネム財団自体は今後も活動を続けていきますし、倒産危機が迫っているから組織再編して居るわけではありません。
こうしたニュースも、何故かマイナスに反映されてしまうのが今のネム(NEM/XEM)の状況なのです。
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今後ネム(NEM/XEM)はどうなるの?
皆さんが一番心配しているだろうネム(NEM/XEM)の今後です。
結論を言うとそんなに心配いらないという感じでしょうか。4円を切ったこの状況を見てもまだそんなことを言っているのかと怒られそうです。
しかし、それ以上にネム(NEM/XEM)へのポテンシャルに期待せざるを得ません。
その話はこちらの記事でご確認ください!
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【2019 ネム(NEM/XEM)の今後】将来性に託す「不安と価格」
このブログでサラリーマンの私が買うなら「ネム(NEM)」!というお話をよくしています。 何故、私がネムを買 ...
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また同じく日本人が買い支えている通貨にモナコインがあります。

可愛いですよね~(*^_^*)
このモナコインは日本人が8割くらい買い支えている通貨で有名です。
見ての通りです。日本人しか買っていません。
ネム(NEM/XEM)と似たような状況ですが、モナコインの場合は最高値からの下落率が89%です。
89%ってメッチャ暴落してるジャンって思うかもしれませんが、ネムの最高値250円から89%下落すると約27円になります。
つまり10円くらいの差が生まれるんですが、この10円というのがコインチェック事件の影響分と言えそうです。
ネム(NEM/XEM)は不運で下がり過ぎていますが、日本人だけが買っているという事は外国人のマネーがまだ来ていない、チャンスでもあります。
数ある仮想通貨でもネム(NEM/XEM)の実用化へ向けた動きというのは進んでいる方なので、その可能性に賭けるというのは悪くない選択肢です。
これからDapps(ダップス)への動きが強まる中でネム(NEM/XEM)が活躍する環境が整っていきます。あまり心配せずに長期目線で成長する過程を見ていきましょう!
そんなこんなでネム(NEM/XEM)の下落率が高い理由を話してきましたが、むしろあれだけの事件で暴落しない方が変なので、あまり気負いせずに見守っていきましょう~。
今後重要になる「Dapps(ダップス)」が気になる人はこちらの記事を読んでください!
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今日は以上!
それでは!